2月の誕生石 〜アメシスト〜

コラム

時が過ぎるのは早いもので、2月にアップしようと思っていた記事を3月にアップしております・・・。

さて、皆さんは2月の誕生石をご存じでしょうか。
紫が美しいアメシストとニュアンスのあるグリーンに猫の目であるシャトヤンシーが光るクリソベリル・キャッツアイです。
今回はアメシストに関してご紹介をしたいと思います。
まずはアメジストの石情報から↓

【アメシスト】
鉱物:クォーツ
屈折率:1.544〜1.553
モース硬度:7
色:紫
石言葉:真実の愛、高貴、心の平和

だいぶお手頃な価格で手に入るアメシストはカジュアルなリングからハイジュエリーまでと幅広く使用されています。またアメシストはカラットあたりの価格が大きなサイズに対して劇的に上昇しないので、大ぶりなサイズでもお楽しみ頂けます。

アメシストの歴史は古く、遡ることアレクサンダー大王の時代から始まったとされ旧約聖書や新約聖書に登場しています。当時、紫という色は人工的に作ることが難しい色とされており、神聖な色として王族などの高貴な人や聖職者などが身につけたり所有する事ができました。アンティークのリングなどでも聖職者が身につけていたであろうアメシストのリングが残っています。

さてこの美しい紫色の石はどこで産出されると思いますか?主な産地はブラジル・ウルグアイ・ザンビア・マダガスカルです。日本の宮城県でも産出されたことがあるそうです。もちろん、産地ごとに特徴があります↓

  • ブラジル(リオグランデ・ド・スル州、バイーア州)
    → 世界最大の産地。大きな結晶が産出され、淡い紫色から濃い紫まで幅広い品質がある。
  • ウルグアイ(アルティガス地方)
    → 濃い紫色のアメシストが多く、品質が高い。
  • ザンビア
    → 青みがかった深い紫色が特徴。
  • マダガスカル
    → 明るく透明感のあるアメシストが多い。

市場価格で言えば大粒で透明感があり色の濃いアメシストが高値ではありますが、淡い色合いや青みがかっているものも美しく、お好みや用途次第で選んで頂くのがベストです。

お次はアメシストの取扱い方法です。アメシスト自体はモース硬度7と比較的扱いやすい部類の石です。基本的なお手入れの方法は、使用後に柔らかい布で拭いて保管すること。また汚れが気になる場合は中性洗剤をぬるま湯で薄めたものにつけて、柔らかいブラシで汚れを落とす方法です。超音波洗浄も可能ですが、カケや亀裂がある際は割れる可能性があるので控えるべきです。

ただ上記以外にアメシストは紫外線に弱い性質があるので、直射日光や長時間、太陽光にさらされる様な状況は避けてください。退色することがあります。また高音にも弱く、加熱することで色が変わることがあります。基本的には日常でジュエリーとしてお使い頂く分にはこれらのリスクに晒されることは少ないので、取扱方法をきちんと守っていただけば心配はいりません。

比較的お手頃に手にいれることができるアメシストはネックレス、ピアス、リングの3点セットで揃えても華やかさが増してとても綺麗ですし、逆に淡い色を選んで他のカラーストーンと合わせて一つのジュエリーをお作りしてもとても映えます。手に入りやすいからこそ用途が広がるので、2月生まれの方以外にもおすすめの石の一つです。

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