ご無沙汰をしております!3月にご紹介し忘れてしまったアクアマリンです!
澄んだ青い海を連想させるアクアマリンは日本人に特に人気のある石です。
まずはアクアマリンの石情報から↓
【アクアマリン】
鉱物:ベリル
屈折率:1.57~1.58
モース硬度:7.5~8
色:淡い水色~青緑色
石言葉:勇敢、聡明、幸福、富
澄んだ青は様々なコーディネートに合わせやすく、カジュアルなデザインから大ぶりなゴージャスなデザインまで様々な表情があり、季節問わずお使い頂けるおすすめの石です。手頃なカラーストーンの中でも硬度も高めでカラーストーン初心者の方にも手に取って頂きやすいと思います。
アクアマリンの歴史は比較的古く、古代ローマやギリシャでは船乗りたちが海の神ポセイドン(ネプチューン)に捧げ、航海の安全を祈るためのお守りとして身につけました。
また中世では医療や占星術にも用いられ、特に視力を守る力があると信じられていたそうです。
19世紀以降ではブラジルでの大規模な採掘が始まり、一般に広く流通するようになりました。そのためアクアマリンは西洋では結婚16周年の記念石としても人気が広まったようです。
ではこの美しい青い石はどこで産出されるのでしょうか。
主な産地は大規模採掘が始まったブラジル・マダガスカル・ナイジェリア・モザンビークです。産地ごとの特徴に迫ります↓
・ブラジル(特にミナスジェライス州)
→世界最大の産出国。高品質で鮮やかなブルーのものが多い。
美しい色合いを持つアクアマリンはサンタマリアカラーと呼ばれます。
(ミナスジュライスは現在は閉山中。)
・マダガスカル
→良質な原石が採れる。
透明度が高く、美しいブルーが特徴。
・ナイジェリア
→色の濃いアクアマリンが多い。
・モザンビーク
→深い青色のものが採れる。
上記の産出国の中もブラジルのミナスジュライス州から採掘される色は濃く美しいため、サンタマリアカラーと呼ばれるようになります。
トップに掲載してあるルースの青色よりもさらにしっかりと色がのり、とても美しい色です。ダイヤで周りを取り囲めば四大宝石にもひけをとりません。
アクアマリンも他の石同様、基本的なお手入れの方法は使用後に柔らかい布で拭いて保管すること。また汚れが気になる場合は中性洗剤をぬるま湯で薄めたものにつけて、柔らかいブラシで汚れを落とす方法です。超音波洗浄も可能ですが、カケや亀裂がある際は割れる可能性があるので控えるべきです。
一般的にアクアマリンは加熱処理を施して青の色味を強く出しています。加熱処理後の色は安定しているので変色はしにくいですが、長時間太陽光に直接晒すとまれに褪色することがあります。基本的には日常でジュエリーとしてお使い頂く分にはこれらのリスクに晒されることは少ないので、取扱方法をきちんと守っていただけば心配はいりません。
大粒のアクアマリンを選んでいただいても嫌味にならずコーディネートに調和しますので、ご自身のテイストに合わせてカラット数やデザインをお選びいただければと思います。
またピンク系のモルガナイトやグリーン系のペリドットなどとも相性が良いので、ぜひ合わせて身につけていただくことをおすすめします。
春から夏の終わりまで大活躍すること間違いなしの石です!